cohamu-books’ diary

活字中毒者こはむの小説感想文

【読書感想文/レビュー/書評】ツイスト・ア・ロープ 糾える縄の如くに / 菊池次郎

ツイスト・ア・ロープ-糾える縄の如くに-作者:菊池 次郎リフレ出版Amazon ツイスト・ア・ロープ 糾える縄の如くに:絡み合う運命、時代を超える物語 はじめに:歴史の渦中で紡がれる人間の営み 『ツイスト・ア・ロープ 糾える縄の如くに』を読み終えた時、私…

【読書感想文/レビュー/書評】蛾 / 大鋸一正

蛾作者:大鋸一正図書出版みぎわAmazon はじめに:文学の深淵へ誘う一冊 文学という営みが、一体どこまで広がり、どのような高みに到達し得るのか。その根源的な問いに対する、一人の作家からの鮮烈な回答が、この短編集『蛾』には凝縮されています。デビュー…

【読書感想文/レビュー/書評】チルド / 伊西殻

チルド作者:伊西 殻KADOKAWAAmazon 深淵なる虚無と変容の予兆:現代社会を“チルド”する傑作ホラー『チルド』 『チルド』というタイトルを耳にしたとき、多くの方はまず「冷たい」「冷却された」といったイメージを抱かれるのではないでしょうか。しかし、こ…

【読書感想文/レビュー/書評】ジョーカー / 溝口学

ジョーカー JOKER作者:溝口 学郁朋社Amazon 歴史の闇を照らす「切り札」:『ジョーカー』が問いかけるもう一つの終戦 はじめに:歴史の「if」が問いかけるもの 歴史というものは、時に残酷な決定によってその姿を大きく変えます。しかし、「もしもあの時、別…

【読書感想文/レビュー/書評】細長い場所 / 絲山秋子

細長い場所作者:絲山 秋子河出書房新社Amazon 「細長い場所」:生と死のあわいを旅する、魂の物語 このたび、心に深く刻まれる一冊の書物、「細長い場所」を読み終えました。既存の文学ジャンルには決して収まらない、唯一無二の世界観を持つ本作は、読者の…

【読書感想文/レビュー/書評】ハンドレッドノート スワロウテイルの事件簿 2 / 風森章羽

ハンドレッドノート-スワロウテイルの事件簿2-作者:風森 章羽講談社Amazon 『ハンドレッドノート スワロウテイルの事件簿 2』:記憶の探偵と沈黙の少年が紡ぐ、春の悲劇と異能の深淵 『ハンドレッドノート スワロウテイルの事件簿 2』を読み終え、深く心に刻…

【読書感想文/レビュー/書評】ここはこどものいない国 / 武田綾乃

ここはこどものいない国作者:武田 綾乃講談社Amazon ここはこどものいない国:テクノロジーが「生」を支配する世界で、人間性の根源を問う傑作 瀬尾まいこ氏の最新作『ここはこどものいない国』は、近未来のディストピアを舞台にしながらも、私たちの現代社…

【読書感想文/レビュー/書評】明日、キャロラインカフェで / 椙本孝思

明日、キャロラインカフェで作者:椙本 孝思アルファポリスAmazon 「明日、キャロラインカフェで」は、日常の中に突如として忍び込む非日常、そして記憶と時間の織りなす複雑な迷宮を描いた、まさに心を揺さぶられる一冊です。小さな広告代理店に勤める初芝亘…